オーナー様必見!雨漏りが火災につながる。防水劣化が招く、最悪シナリオ。
毎日ハッピーに邁進!なんば大国町の不動産エージェント☆おりちゃん☆です。
オーナーの皆さま、こんにちは。
前回ブログ、オーナー様必見!屋上防水の劣化が招く「静かな崩壊」で、建物の防水劣化による雨漏り被害についてお伝えしました。
ビルやマンションで雨漏りが起きたとき、多くのオーナー様は内装補修やテナント対応を考えます。
しかし本当に恐れるべきは、天井裏で静かに進行する電気系統へのダメージです。
雨漏りは水の問題では終わりません。
放置すれば、火災リスクへ直結します。
雨水は導体
雨水は純水ではありません。大気中の汚染物質や屋上の汚れ、コンクリート成分を含み、電気を通す性質を持っています。
防水層の破断から侵入した雨水は、スラブを伝い、やがて天井裏へ到達します。そこには照明配線、空調電源、分電盤、通信設備など、建物の神経ともいえる電気系統が集中しています。
水がここに達した瞬間、水のトラブルは電気事故に変わります。
漏電は火災の入口
① 絶縁破壊
電線は絶縁被覆で守られています。しかし水分とアルカリ成分が浸透すると、この絶縁性能が低下します。絶縁抵抗値が下がると、電流が外部へ漏れ始めます。これが漏電の初期段階です。
漏電遮断器が作動すればまだ幸運です。問題は、遮断器が設置されていない回路や、劣化して正常に働かない場合です。
② 短絡(ショート)
配線の接続部に水が溜まると、本来接触しない導体同士が水を介してつながります。電位差があれば一気に大電流が流れます。
大電流は瞬時に発熱し、被覆を溶かし、周囲の可燃物に着火する可能性があります。天井裏には断熱材や木下地など、燃えやすい素材が存在します。
つまり、条件が揃えば着火環境は整っているのです。
③ トラッキング現象という時間差爆弾
湿ったホコリは導電性を持ちます。乾燥と再湿潤を繰り返すと、炭化した導電経路が形成されます。これがトラッキング現象です。
最初は微弱な電流でも、炭化が進めば発熱量は増加します。
そしてある日、突然発火します。
ここが怖いところで、雨漏りが止まった後もリスクは残り続けます。
「修繕したから安心」ではありません。
内部腐食や炭化は、数か月後に火を噴く可能性があります。
実際に何が起きるのか
◆オフィスビルであれば、天井裏から出火し、夜間に延焼。
◆飲食店であれば、営業中にブレーカーが落ち、復旧作業中に発煙。
◆マンションであれば、共用部配線から出火し、避難騒ぎに発展。
一度火災が起きれば、修繕費だけの問題ではありません。
・テナントの営業損害
・入居者の家財損害
・行政からの是正指導
・建物評価の低下
・売却価格への影響
火災履歴は消えません。
保険で建物は直せても、信用は完全には戻りません。
防水劣化による火災の原因と対策
屋上防水は建物の最上部にあります。
しかし電気配線は建物全体を縦横に走っています。
屋上から侵入した水は、重力に従って下へ移動し、電気設備の集中する天井裏を通過します。つまり、防水不良は電気系統にとって上流事故です。
上流で止めなければ、下流で発火する。
この構造を理解しているオーナー様は少なくありませんが、実際に対策している建物は多くありません。
雨漏りが発生した場合、防水補修だけで完結させないことが重要です。
電気設備の絶縁抵抗測定を実施し、分電盤や接続ボックス内部の水跡を確認すること。これを怠ると、火種を天井裏に残したままになります。
築10年以上経過している建物であれば、定期的な屋上点検を長期修繕計画に組み込むことが、結果的に最も安いリスク対策になります。
まとめ
雨漏りは単なるシミの問題ではありません。
電気の絶縁を破壊し、漏電を引き起こし、最終的に火災へつながる可能性を持っています。
屋上防水の劣化は、静かな火種です。
見えない場所だからこそ、理解しているオーナー様と、放置するオーナー様で差がつきます。
防水対策は余計なコストではありません。
火災事故防止のために必要不可欠な投資なのです。
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