今宮戎神社の十日えびす【2025年1月9~11日】

今宮戎神社は、西暦600年に創建されたと伝えられる歴史ある神社です。

えびす神は、商売繁盛や漁業の守護神として知られており、江戸時代には大阪が「天下の台所」と呼ばれる商業の中心地だったことから、えびす信仰が特に盛んになりました。

そのため、今宮戎神社は商人たちの信仰を集める存在となり、現在も多くの人々に親しまれています。

十日えびすの期間中、3日間にわたってさまざまな行事が行われます。

1. 宵えびす（1月9日）
初日である「宵えびす」では、多くの人々が仕事帰りに参拝します。神社の境内では、笹に縁起物を飾る「福笹（ふくざさ）」が授与され、商売繁盛を願う人々で賑わいます。

2. 本えびす（1月10日）
「本えびす」は十日えびすのメインイベントです。この日には、地元の商店街や企業の代表者が参拝し、神社の境内で行われる「福娘」による福笹の授与が注目されます。また、地元の伝統芸能や太鼓の演奏も行われ、祭りの雰囲気が最高潮に達します。

3. 残り福（1月11日）
最終日の「残り福」では、まだ参拝していない人々が最後の福を求めて訪れます。「遅れてきた福も歓迎」という意味合いが込められており、温かい雰囲気が感じられます。

1. 福笹と縁起物
十日えびすといえば、福笹が欠かせません。福笹には、商売繁盛を象徴する縁起物が飾られます。小判、俵、鯛などが人気で、それぞれが「富」や「繁栄」を象徴しています。授与所では、福娘が笑顔で参拝者に福笹を手渡す姿が見られます。

2. 屋台と地元グルメ
十日えびすの期間中、今宮戎神社周辺には多数の屋台が立ち並びます。たこ焼きやお好み焼きなどの大阪名物はもちろん、甘酒やおでんなどの冬ならではのグルメも楽しめます。また、地元商店街も特別セールを開催することが多く、祭り気分をさらに盛り上げます。

3. 有名人も参加『宝恵駕行列』
本えびすの日(1月10日)には、豪華な衣装をまとった行列が商店街を練り歩く『宝恵駕(ほえかご)行列』というパレードが行われます。2021~2023年は中止となりましたが、昨年から復活しました。
このパレードには毎年異なる有名人が参加しており、今年は松竹芸能の海原はるか・かなたさん、松竹新喜劇の曽我廼家いろはさん、MBSアナウンサー河西美帆さん、その他にも演歌歌手や福娘代表、各商店街の代表の方々が参加し盛り上げてくれます。

今宮戎神社へのアクセスは非常に便利で、南海電鉄の「今宮戎駅」から徒歩約5分です。また、大阪メトロの「恵美須町駅」や「大国町駅」からも徒歩圏内です。十日えびすの期間中は非常に混雑するため、車ではなく公共交通機関を利用することをおすすめします。

また、寒い時期の開催ですので、防寒対策をしっかりと行いましょう。特に夜間の参拝は冷え込みが厳しいため、手袋やマフラーを忘れずに持参してください。境内は大勢の人混みで砂ぼこりが舞っていることもあるため、マスクやメガネもあった方がいいと思います！

十日えびすは、単なる商売繁盛を祈願する祭りにとどまらず、人々が新年のスタートを切るための大切な行事です。地域の絆を深める場であり、大阪の活気を象徴するイベントでもあります。

ぜひ一度、浪速区の十日えびすを訪れて、伝統的な大阪文化に触れてみてください。今年一年の繁栄と幸運を願いながら、えべっさんにお参りするひとときをお楽しみください(^-^)

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