賃貸市場はいま転換期──「貸す」「守る」「備える」賃貸経営の新常識
賃貸管理のことも皆さんの悩みに寄り添うワンダーランド 久保田です。
近年、賃貸市場を取り巻く環境が大きく変わりつつあります。
土地を持つオーナーに対しては、三為(さんため)業者による無理な共同開発の話や、強引な「地上げ」のような立ち退き交渉も増えています。
一方で、借主側からも「立ち退かなければならないのか?」「拒否できるのか?」という相談が後を絶ちません。
有限会社ワンダーランドにも、こうした賃貸や立ち退きに関するご相談が多数寄せられています。
今回は、いま賃貸市場で何が起きているのか、そしてこれからオーナーや借主がどのように備えるべきかを考えてみましょう。
1.増える「強引な共同開発」や「地上げ」話の裏側
かつての「地上げ」は、バブル期の代名詞とも言えるものでした。
しかし最近では、再び形を変えて「共同開発」や「再建提案」という名目で行われるケースが増えています。
中には、土地の一部を利用してデベロッパーと共同でマンションを建てるという、一見魅力的な提案もあります。
しかし実際には、地主の不利になる条件や不透明な契約内容が隠されている場合も多く、後でトラブルになることもあります。
特に「三為業者(転売を目的とする中間業者)」が関わると、最終的に土地を高く転売し、元の地主や借主には不利益だけが残ることも。
こうした案件は、一度弁護士に相談されるだけで業者側の動きが止まるほど、法的リスクを抱えているものが多いのです。
2.「立ち退き交渉」──本当に応じなければならないのか?
最近よく耳にするのが、「部屋を出てほしい」「建て替えのため立ち退きをお願いしたい」といった話です。
しかし、借主には正当な理由がない限り退去を求められない権利があります(借地借家法28条)。
つまり、オーナーの都合だけで「出てください」と言われても、法的には拒否できます。
立ち退きを求める場合には、
・建物の老朽化や再建築の必要性
・借主への補償金の支払い
・他の物件への斡旋
といった条件を満たすことが前提です。
したがって、「安く済ませよう」とする地上げ屋の提案に乗る必要はありません。
3.地上げオーナー側が抱える新たな悩み
一方で、賃貸マンションを購入したオーナー側も頭を抱えています。
特区民泊の新規申請ができなくなり、当初想定していた収益モデルが崩れたケースが増えています。
「民泊で運用しようと思って買ったが、規制で使えない」
「空室が増えてローン返済が重くなっている」
こうした声は少なくありません。
また、地上げ交渉に時間をかければかけるほど、融資金利の負担が増大するという現実的な問題もあります。
結果として、開発計画が中途半端なまま停滞し、オーナー・借主双方にとって損失になるケースが目立ちます。
4.市場の動き:デベロッパーの買い意欲は依然強い
経営管理ビザの厳格化などで、中国を中心とした一部海外投資家の買い控えが懸念されました。
しかし実際には、デベロッパーの土地取得は続いています。
特に大阪では、IR(統合型リゾート)や再開発事業が進行中で、
「ホテル」「レジデンス」「サービスアパートメント」など多用途の開発が同時に動いています。
東京に比べて土地の価格に割安感があるため、今後も一定の需要が続くと考えられます。
ただし、安易に土地を手放すと後悔することも多いため、長期的な視点での判断が欠かせません。
5.賃貸管理の本質──「貸したら終わり」ではない
賃貸経営において最も大切なのは、入居後の管理体制です。
家賃の集金や修繕対応だけでなく、トラブル対応・契約更新・退去精算など、日々の業務の質が物件の価値を左右します。
最近では、SNS上での悪評やレビューが入居率に影響するケースも増えています。
オーナーが直接対応するとストレスやリスクが高いため、信頼できる管理会社と連携することが非常に重要です。
たとえば有限会社ワンダーランドのように、地域に根ざした賃貸管理を行う会社であれば、
入居者との信頼関係を築きながら、長期的な経営を支える仕組みづくりが可能です。
6.これからの賃貸経営に必要な3つの視点
(1)法的リスクに強くなる
契約書・更新手続き・退去交渉など、すべてに法律が関係します。
「知らなかった」では済まされません。弁護士や管理士と連携し、法的根拠に基づいた判断を行いましょう。
(2)「人」と「信頼」で差がつく時代
賃貸ビジネスの本質は“人間関係”です。
入居者に誠実に対応する管理体制が、口コミや紹介を生み、結果的に高い稼働率を支えます。
(3)情報を制する者が勝つ
補助金、税制改正、空室対策など、行政や市場の情報をいち早くキャッチできるかが鍵です。
一歩早く動けば、他のオーナーとの差は歴然です。
7.まとめ──焦らず、戦略的に守る
賃貸市場はいま、表面的には活発でも、裏側ではさまざまな「駆け引き」や「変化」が進行しています。
強引な地上げや共同開発の誘いに乗る前に、まず冷静に状況を整理し、正しい情報と専門的な助言を得ることが大切です。
賃貸経営とは、単に「貸す」ことではなく、資産と信頼を育てる長期戦です。
どんな時代であっても、誠実な管理と冷静な判断が、結果として最も大きなリターンをもたらします。
不動産や相続に関するお困りごとはワンダーランドへ
不動産相続の相談窓口
有限会社ワンダーランド 久保田 博
TEL 06-6643-5755/0120-720-901(なにわくでいちばん)
〒556-0015 大阪市浪速区敷津西1-1-25
email : [email protected]
関連した記事を読む
- 2026/06/02
- 2026/05/29
- 2026/05/29
- 2026/05/26
-
賃貸物件の「修繕積立」を考えたことがありますか~突発的な出費に慌てないための備え~2026/06/02 -
【後編】「家賃保証」という言葉に安心していませんか~入居者・売却・契約前に確認すべきこと~2026/05/29 -
【前編】「家賃保証」という言葉に安心していませんか~サブリースの仕組みとメリット、知っておきたい注意点~2026/05/29 -
【後編】滞納が起きたとき、オーナーはどう動くべきか~長期滞納の対処と事前の備え~2026/05/26 -
【前編】滞納が起きたとき、オーナーはどう動くべきか~仕組みと初動対応~2026/05/26 -
【後編】普通借家と定期借家、どちらで貸すべきか~大阪の市場特性と判断のポイント~2026/05/22


大阪ミナミ 高島屋前の戎橋筋にあった、大阪市立精華幼稚園・精華小学校の出身です。現在エディオン。
なんばスケート場・なんばプール・千日ファミリープール、今あるマルイの地下にあった、ゲームセンター等を幼稚園の時から遊び場にし、小学生の時は、友達の雀球・アレンジボール、コインゲームセンター、雀荘などで遊び呆けて育ちました。
世間では、そんな風うに育てば、ろくな人では無いと思われるか知れませんが、門前の小僧みたいなもので、何をすれば駄目なのか、何をすれば良いのか、がわかるようになったように思います。
そんなこんなで今があります。
「戦争」「コロナ禍」「地震」「円安」「デフレ」。一体この不況はいつまで続くのでしょうか。多くの国民がこの暗いトンネルの出口を探そうとあえいでいます。
不動産業というのは、世間の人から客観的に見ても、「何か恐い」「騙される」「うそをつかれる」「ふっかけられる」等の先入観で判断されがちです。事実、我々不動産業者が同業者を見ても、「狐とタヌキの化かしあい」の様なところも事実あります。その様な部分を改善しょうともせず、勉強をせず営業努力も怠って業界自体も現在に至っています。
そのような中、やはり、お客様の喜びなしではやっていけません。私たちはお客様の笑顔を見るために、本当にいいサービスを本当に喜ばれるように、生意気かも知れませんが、感謝されるお客様をどれだけ創る事ができたのかが大切だと考えています。
しかし、現実は非常に厳しい。まずは、その訳をお聞きください。土地建物の売買の場合、売り物件はどうしても、知名度のある、信用力のある、大手に流れてしまいます。
買いの場合は、極端な話し、手数料が安ければと言われるお客さんもいらっしゃいます。要は業者などどこでもよく、ちゃんと取引が出来れば購入してくれます。 買うのはどこの不動産屋でも同じ!しかし、売るの時は、大手!と言う心理がはたらいています。
大手と街の不動産屋の大きな違いは、資金力・信用力はもとより、取引時の重要事項説明書などの書類関係など調査力と、丁寧さです。街の不動産屋は、道路・ガス・上下水道・隣地境界・道路関係などの面倒のかかる調査は最近やっと当たり前になってきました。全ての不動産屋がいい加減では決してありませんが、でも、私も含めてそうかも知れませんが、不動産屋などをやろうとする人は、一発逆転ホームランを狙うような、楽して儲けようと思う人が多いのも確かだとおもいます。
ワンダーランドの沿革は昭和33年に私の父が難波歌舞伎座裏で南新商事創業(不動産業 免許番号第1590号)。南新商事のお客様を受けつがず、平成2年敷津西に、何とか一年分の生活費を工面し有限会社ワンダーランドをオープン。ゼロからのスタートでした。
平成2年と言うと、バブルの絶頂期で土地を2~3週間も物件を抱くと数百万円も儲かるという時代でした。売買のお客様には金額も張るため、本当の歳(27歳)は言えず、33歳ですと嘘を言わないと信用もされません。
そして、不動産業さえすれば儲かると錯覚し、営業を始めたのですが、土地の値段も坂を転げ落ちるように下がり、なかなか売買の仲介ができませんでした。
私自身、まだ弱冠27歳で、妻と二人で事務所にいるだけで電話もかからず、月に1件賃貸の契約が出来れば良いほどで、売買などは皆無でした。幼い子供がいたために、事務所の2階には子供を寝さす部屋として2畳の和室(現在もあります)を作りました。妻と子を養うどころか、不動産業だけではどうにもならず、妻もパートに行き、そして、夜は子供が寝静まってから、なんとか輪転機のリースが通った機械で寒い冬も、暑い夏も、チラシ作成し、それを妻と二人で配りに歩きました。しかし、結果を出すことが出来ず。妻には迷惑ばかりをかけていました。
なんとか、かんとか5年ぐらい持ちこたえることができ、その頃から1人2人とスッタッフにも恵まれ賃貸にも力を入れ、売買と賃貸の両輪で営業を進め、おかげさまで、平成11年6月に、大阪市浪速区元町1丁目(私の実家)に2店舗目を出すことが出来ました。(2020年に難波店閉店)
いくらワンダーランドが儲らなくても、嘘をついて儲けたくはありません、お客様に喜んで戴き「また使ってやる」と言われなければと考えております。
皆様に支えられて、浪速区内の元町・敷津西・敷津東・大国・難波中・戎本町の木津中校区での売買・賃貸の仲介実績をあげられるようなりました。
その間、小学校や中学校のPTAの会長や地域のお手伝いをさせて頂くようになり、賃貸管理も雪が春の日差しで徐々に溶けるように、任せて頂けるようになりました。
今は、この様にいろんな角度から応援してくれた皆さんに感謝しています。現在スタッフは私・妻を含め7名(内宅建士6)です。
幸せ感は人それぞれ違うかも知れませんが、今ある自分は皆さんのおかげで生活できる事に心より感謝し、皆さんの喜んでいる顔を思い浮かべ、一意専心に物事にあたっていきます。
好きな言葉 死は好むべきにも非ず、亦悪むべきにも非ず。 道尽き心安んずる、便ち是死所。 世に生きて心死する者あり、身亡びて魂存する者あり。 心死すれば生きるも益なし、魂存すれば亡ぶるも損なきなり。 死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。